ジュエリー工房Shikousha

一般情報

工房の歴史と物語
およそ今から百余年前、山梨県甲府市で辻菊司が奉公をするところから始まります。その１０年後東京の小石川で工房を始め、当初こそ順調でありましたが、１９３９年第二次世界大戦の勃発により、練馬区石神井・杉並区中通り・杉並区今川へと点々と避難を余儀なくされてきました。
終戦後、菊司の息子達が次々と家業を継いで隆盛を極めますが、五男、光夫が菊司との経営方針の違いから、１９７５年、独立。宝飾品工房「新光舎」を立ち上げます。
これが現在のShinkoushaへの流れにつながる「新光舎」の始まりです。

新たな宝飾品の価値の探求
私たちは、これまでに一万を超える宝飾品をお客様に提供させていただきました。
昨今、個性の重要性などもうたわれ、宝飾品のデザインも、より複雑化して個性を表現していく傾向にあります。ですが、それでは本来の宝石の美しさ、宝飾品としての価値がその複雑さの中に埋もれてしまいます。
そもそもわれわれの考える個性とは複雑化させて人とは違うものを表現するのではありません。
「シンプルなものを作っても、製作者などや身につけるお客様によって微妙に変わるその風合い」。それこそが個性であると考えています。
どんなにシンプルなものでも、われわれが作り上げた宝飾品に、研ぎ澄まされた凛とした雰囲気をまとい、鍛造だからこそ生まれるシルクのようななめらかさ、透明感のある輝きといった上質な体験をお客様に提供しつつ、新たな宝飾品の価値を求め続けていきたいのです。
そして、人にとっての宝飾品を次の段階へと進歩させていく。これこそが、「新生Shinkousha」のテーマであり、新たなるストーリーの始まりです。