野ばらプロジェクト

一般情報

歌曲『野ばら』と『すみれ』の楽譜発掘や研究の軌跡です。文献上は１５４曲存在し、内９１曲は楽譜集として出版された『野ばら』。そして現存する楽曲数すら未知な『すみれ』。いずれもゲーテ作の詩を用いられて作曲されました。一つに詩に対して対して多くの作曲家が魅了され、そこには作曲家の魂、様々な視点、無限の”色”が存在します。正に芸術の可能性であり魅力と言えるでしょう。調査が及んでいない図書館では今尚、貴重な楽譜が眠っている事でしょう。非常に骨の折れる作業ですが、楽譜を一ページずつめくって発掘し（探し）ており、その地道な調査を継続させる事に寄って眠っていた楽譜は息を吹き返すのです。楽譜は演奏されて初めて真価を発揮するからこそ、その輝きを聴衆に伝える事が出来ます。図書館等に埋もれている楽譜を掘り起こし、それを演奏する事こそが演奏家の使命であると考えています。